禁煙外来

はじめに

たばこは健康に悪いことが広く知られています。何とか禁煙したい、健康でいたい、家族からも禁煙を勧められている、吸える場所も年々減ってきて肩身が狭い…。

それなのに禁煙できないのはなぜでしょう?

現在では禁煙の実態は「ニコチン依存症」という病気であることがわかっています。そして禁煙治療に保険が適用されるようになりました。ニコチンを含まない経口禁煙補助薬を用いることで、6割を超える喫煙者が 禁煙治療に成功しています。

ぜひ、あなたも禁煙を保険治療で成功させましょう!

たばこの害

タバコの煙に含まれるニコチン、タール、一酸化炭素、その他4000種類以上もの化学物質が体に深刻な悪影響を及ぼします。これらの物質は吸う煙よりも先端から立ちのぼる煙の中の方に多いといわれ、周囲のひとの健康をも害してしまいます。(受動喫煙)

  • ①がん…吸わない人に比べて死亡する危険性は、肺がん4.5倍、口腔咽頭がん3.0倍、食道がん2.2倍、膀胱がん1.6倍、子宮頸がん1.6倍になり、特に肺がんでは1日4本以内でも2.5倍、35本以上吸う人では8.4倍にもリスクは高くなります。
  • ②循環器…タバコは動脈硬化の危険因子です。心筋梗塞や狭心症は1.7倍、脳卒中も1.7倍です。足が痛くなって歩けなくなる下肢の動脈硬化症になると足を切断することもあります。
  • ③呼吸器…喘息や肺炎が増えたり、咳・痰が慢性的に続いて呼吸機能が悪化すると、末期には酸素吸入を必要とするようになります。
  • 女性…不妊、流・早産、低出生体重児、早期閉経、骨粗鬆症。
  • その他…歯周病、口臭、胃潰瘍、難聴。
  • 受動喫煙…子供の喘息、乳幼児突然死症候群。夫が毎日20本以上吸うと妻の肺がん死亡率は2.0倍近くになります。

ニコチン依存症

タバコの煙に含まれるニコチンは麻薬と同じような強い依存性を持っています。タバコを吸うとニコチンが数秒で脳に達し、快感を生じるドパミンを放出させます。そしてこの快感をまた味わいたくなり、次の1本が欲しくなるという悪循環に陥ります。この状態がニコチン依存症(喫煙の習慣)です。

禁煙による健康の回復

では、タバコをやめた場合、健康は回復するのでしょうか?調査では、早く禁煙したほど、また吸っていた期間が短い人ほど危険率は下がることが分かりました。禁煙して5年以上経過すると死亡率は、肺がんで4.5→1.6倍に、心筋梗塞は1.7→1.3倍まで下がります。

禁煙治療の流れ

 

費用

保険がききます。3割負担で2万円程度です。

お申込

第2火曜日と第4金曜日の午後に『禁煙外来』をオープンしています。診察と説明に少々時間を要しますので(20~30分)、時間予約をお取り下さい。

よくある質問

  • ①軽いタバコに変えるのはどうでしょう?
    • 軽いタバコは深く吸う、根本まで吸う、本数を増やすなどしてしまうため、体内に入るニコチンや有害物質の量は変わらないといわれています。
  • ②本数を減らすのはどうでしょう?
    • 吸う間隔が長くなるとイライラ、落ち着かないなどのニコチン切れ症状がより強くなってしまうため、次の1本がとてもおいしく感じられ、逆にタバコから離れられなくなってしまいます。スッパリやめることが禁煙への近道です。
  • ③以前、禁煙に失敗しているので自信が…
    • 大丈夫ですよ。禁煙は経験すればするほど上達します。成功した多くの人は何回もチャレンジしています。
  • ④初めて禁煙するので不安です。
    • 先ずは始めてみましょう。たとえ成功しなくても、必ず次に繋がりますよ。
  • ⑤意思が弱いので心配です。
    • 禁煙が難しいのは意思が弱いからではなく、ニコチン依存症(いわゆる中毒)になっているからです。この依存症に効果がある薬を使いますし、カウンセリングを通じて応援しますので一緒にがんばりましょう。
  • ⑥禁煙後、どのような離脱症状が出ますか?
    • イライラ、落ち着かない、怒りっぽい、落ち込む、不安、不眠、食欲不振、便秘などの症状が人により出ることがあります。多くは4週間くらいで消失していきます。
  • ⑦職場や家族に吸っている人がいるので誘惑に負けそうです。
    • 周囲の人に禁煙宣言してしまいましょう。そうすれば周りのひとはあなたに逆に気を使ってくれるでしょう。
  • ⑧外食や飲み会のときに吸ってしまいそうです。
    • 席に着いたら真っ先に灰皿を自分から離れたところに遠ざけて下さい。他に吸う人がいないときは禁煙席を指定しましょう。
  • ⑨買い置きのタバコはどうしたらいいでしょう。
    • ライターと一緒に処分しましょう。禁煙するぞ! という意思を行動でより強いものにしましょう。
  • ⑩禁煙中にイライラしたらどうしたらいいですか?
    • 深呼吸する、お茶を飲む、ストレッチしてみる、低カロリーのガムを噛む・・・などなど自分で工夫してみましょう。自分に合った方法を見つけてみるのも楽しいではありませんか。そしてその見つかった方法は多分、他のストレスの時にも役立つはずです。
  • ⑪1本くらい吸ってもいいですか?
    • いいえ。1本吸っただけで喫煙者に戻ってしまうことはよくあります。決して吸ってはいけません。
  • ⑫もし失敗してしまったらどうしたらいいですか?
    • 1回の成功率は約6割です。2回目もやはり6割ですから、1回より2回、2回より3回と繰り返すうちに成功率はどんどん上がっていきます。ガッカリしないで何回でもチャレンジしましょう。

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